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宇宙政策シンクタンク「宙(そら)の会」は、宇宙政策について調査、議論し、提言することを目的にしています。多くの欧米のシンクタンクに見られるように、下請的調査ではなくて、中立、公平な立場での政策提言をめざします。そのスローガンは「静かな抑止力」。宇宙活動を世界標準並みに、科学技術力、将来産業力、環境・災害監視力、国際協力と外交力、という国の総合的ソフトパワーに活用すべきとの考えです。

宇宙政策シンクタンク

宙の会

2010.2.6 改訂
宙の会」主張の目次(1)
論壇の目次(2)
宇宙基本法の目次(3)
宇宙基本法をめぐる議論の目次(4)
ニュースレターの目次(5)

分野
タイトル
内容
著者
掲載日
コンステレーション計画打ち切り(2) 低軌道宇宙輸送のSpaceX社「ドラゴン」も、Orbital-Sciences社「シグナス」も、日本のHTVとよく似ているし、日本の技術も使われることになる。また、コンステレーション計画の打ち切りにより、国際宇宙ステーションの運用期間も延長されることが確実になった。日本にとっては、けっして悪いことではない。ある意味では、すでに運用に成功しているHTVとH-IIBロケットの、「カード」としての価値は確実に高くなったはずである。これを機に、日本の宇宙開発も新しいフェイズをめざすべきなのではないか。
中野不二男
2010.2.6
宇宙旅行の商業化(American View) 前のペーパー[コンステレーション計画の打ち切り]に関連して、米国大使館の広報ページ「AMERICAN VIEW 宇宙旅行の商業化」に、たいへんに興味深い記事が掲載されていた。「オプション5B」の内容と照らしながら読むと、米国のめざす方向が見えてくるはずである。
中野不二男
2010.2.4
コンステレーション計画打ち切り オバマ政権は、ブッシュ前大統領のもとでスタートしたコンステレーション計画の打ち切りを発表した。有人宇宙船「オライオン」を低軌道へ運ぶ「アレス1」ロケットは、昨年10月末には試験機の宇宙上げに成功しており、今年で運用が終了するスペースシャトルにかわり、国際宇宙ステーションへの人員輸送手段になるものとされていた。しかし今回の2011年度予算教書では、そのコンステレーション計画の予算は事実上打ち切りとなった。
中野不二男
2010.2.2
有人宇宙システムの構築に向けて (5)開発シナリオ

--有人宇宙論壇シリーズ--

2009年の「きぼう」の完成とHTVのミッション成功は、低軌道における独自の有人活動の具体化に向けて大きな一歩を踏み込むことになった。 このシリーズの議論で明らかなように、有人往還システムの開発シナリオでとくに重要な点は次の3点で、早急に研究を始めるべきと考える。

(1)有人宇宙船特有のアボート関連の検討 (2)安全な開発のための段階的な実証飛行(フライトデモンストレーション) (3)既存のリソースである「きぼう」とHTV運用の活用

今田 高峰
2010.1.18
有人宇宙システムの構築に向けて (4)海上回収

--有人宇宙論壇シリーズ--

アポロ時代と比べて、今では洋上でもGPSによって直ちに位置を特定でき、衛星通信経由でどこにいても場所を連絡することができます。宇宙船には位置発信に必要な装置を完備していますから、捜索のために多数の船や飛行機を待機させておく必要性は極端に低くなっています。加えて、大型の水陸両用飛行艇など、日本が現有する救出インフラを最大限に活用すれば大規模な回収部隊は必要なく、日本の海上回収は世界的に優位であるといえます。
今田 高峰
2010.1.12
有人宇宙システムの構築に向けて (3)ロケットとアボートシステム

--有人宇宙論壇シリーズ--

アボートシステムを含め、H-IIB同等のロケットを有人打上げへ適用できるか評価した結果、そのままでも有人宇宙船打上げには大きな問題点はなさそうだ。アボートシステムの作動が鍵となるため、慎重に諸元を考える必要がある。
今田 高峰
2010.1.5
有人宇宙システムの構築に向けて (2)各モジュールの機能

--有人宇宙論壇シリーズ--

有人宇宙システムの元になるHTVの特徴は、(1)有人宇宙船として十分大きなキャパシティ(2)モジュール化された構造と高度な制御機能、(3)全く新しい結合方式(4)船内活動できる与圧キャリア(5)曝露カーゴをまとめて搭載できる曝露パレット、である。 HTVを活用する有人宇宙船の各モジュール仕様、有人宇宙船とHTVとの技術的な繋がり、各モジュールの設計と主な開発要素について記す
今田 高峰
2009.12.22
有人宇宙システムの構築に向けて (1)宇宙船概要

--有人宇宙論壇シリーズ--

現在の日本が宇宙開発に掛けられるリソースで可能な範囲の有人宇宙船がどのようなものになるのかを、極力定量的に示すことが目的である。順序としては、ターゲットとするミッション、乗員数及び機体の構成を策定し、その後、

HTVでの実績などを適用して機体規模の推定を行い、並行して、有人打ち上げに伴う課題について、H-IIBロケットのデータなどを使いながら具体的に検討する。

今田 高峰
2009.12.15
有人宇宙輸送ロケットの2プラン--有人宇宙論壇シリーズ-- 安全性と経済性をとくに重視して、H-IIBロケットのコアヴィークルのみを使用した小型有人ロケット、H-IIBX案の概要を紹介する。
五代富文
2009.12.11
宇宙活動に関する法制検討WG報告書(案) <中間取りまとめ>に対する意見 平成21年8月24日付の「宇宙活動に関する法制検討WG報告書(案)<中間取りまとめ>」は、全般に不確定事項は今後の検討として整理し、国の負うべき責任についてよく書かれている。しかし、高々度スペースロンチ、北海道スペースポートという事業計画を推進する上で、また、宇宙活動を下支えする大学や地方の様々な活動の将来に鑑み、宇宙活動法制定についての配慮も強く望むものである。 NPO法人 北海道宇宙科学技術創成センター 2009.11.30
もう一つの有人宇宙課題 日本の科学技術を先導する宇宙開発事業が有人宇宙を視野に入れることは大変ありがたいことですが、同時に挑戦的な技術開発に宇宙飛行士が命を捧げることに対する評価と、安全の論理ならびに基準の面でも、世論を先導するよう期待します。
井口雅一
2009.11.27
スパコン事業仕分けと説明能力  行政刷新会議の事業仕分けで、スパコンにかんする「見送りに限りなく近い縮減」という判定をめぐり、世の中が大もめです。これに対し多くの研究者から異論が出たことは、みなさんご存じのとおりです。これに対し、菅副総理から見直しの意見が出て、さらにこれに対して仙石大臣から異論が出ているのである。科学や技術をめぐって、このように政治家の考えがぶつかり合うことが、かつてあっただろうか。土建屋政治からの、あきらかな脱却である。こうした与党と政府の”衝突”だけでも、大きな収穫だと思う。
 もっとも、こうした変化によりもっとも重要になるのは、説明能力であろう。私たち「宙の会」は、日本の宇宙政策や活動をどう進めるべきなのか、積極的に発信していかなければならない。
中野不二男
2009.11.24
チャレンジャー事故とその影響--有人宇宙論壇シリーズ-- スペースシャトル計画はこの40年間、世界の宇宙開発に大きな影響と功績をはたしたが、同時に、政策的、技術的、経済的に多くの問題も残した。日本が有人宇宙輸送計画を考えるときの参考に、安全面に重点を置いてスペースシャトルを解説する。
五代富文
2009.11.22
スペースシャトル立案とアボート--有人宇宙論壇シリーズ-- スペーストルは世界で初めて実用化された部分再使用型宇宙輸送機ですが、安全面など多くの問題点を持っています。リフトオフしてから、目標に到達するまでの間に発生の可能性のある事故に対して、緊急避難するアボートはどう考えているのか。計画初期の1980年頃にはどう考えていたのでしょうか。
五代富文
2009.11.16
アボート.緊急避難システム--有人宇宙論壇シリーズ-- 「アボート」という言葉は日本ではポピュラーではありませんが、宇宙ミッション、とくに有人宇宙輸送システムではきわめて重要な意味をもっています。アボートシステム(緊急避難システム)を備え作動させることによって、ロケット事故率よりも低いレベルに人命損失率を下げて、より安全な宇宙飛行が実現しているのです。この研究開発を始めることが、有人宇宙輸送システムでの第一歩です。
五代富文
2009.11.11
有人宇宙輸送系の研究・開発を --有人宇宙論壇シリーズ-- ヒトが宇宙へ往復する手段である有人宇宙輸送システムは、宇宙活動のインフラそのもので、それを未成熟な外国ロケットに依存するのは、航空機の徹底的な遅れを招いたYS-11の轍を踏むことになります。有人宇宙輸送システム研究のキーワードは、安全優先の「アボート」です。
五代富文
2009.11.4
韓国の大統領と宇宙の関係--- 韓国ナロ宇宙センター訪問記 --- 残念ながら「羅老号(KSLV1)」の打ち上げは失敗しました。韓国の宇宙関係者はそうとうメディアに叩かれることになるのではと思っていましたが、結果は、かなりちがうものでした。それまでの論調と比較すると、メディアの見方がたいへんに冷静になって、批判や非難ではなく、分析と検証に向かっていました。
 失敗の直後、李明博大統領がヘリコプターで羅老のスペースセンターへ入り、「この失敗を糧に・・・・」と関係者を集めて激励しました。
それで現場は元気づけられたのです。それに引き替え日本の政治家は----
中野不二男
2009.10.27
民主党政権と「宙の会」の活動
--有人宇宙論壇シリーズ--
鳩山政権がスタートしてからわずか1ヶ月のうちに起きた政治の仕組みの大きな変化を見るにつけ、国の将来の発展をめざす宇宙開発にとっても、今までのしがらみを破り、新たな発想で進むことができる、まさにターニングポイントだと思います。激動の予感がするこの時代に、宇宙開発をどうすべきかを再認識、再定義するために、「宙の会」はどう貢献できるかをあらためて問いかけたいのです。
わたし自身は、有人宇宙輸送系について、目標、安全問題、研究開発テーマ、それにまつわる話題などを、次回から紹介するつもりです。
五代富文
2009.10.19
不易流行 その1 --有人宇宙論壇シリーズ-- 宇宙飛行士の若田光一さんが前原大臣を表敬訪問し、「日本が世界に貢献するには独自の有人打ち上げ能力、有人宇宙船が必要」と述べたことに対して、前原大臣は、「有人打ち上げはどうしたら可能なのか。一つの大きな目標ができた」といわれたそうです。
「変わらない」はずの政治が、突然変わりました。あらためて「政治の重要性」を感じます。そして、政治家が宇宙政策に関心を示してくれたことに、驚くと同時に期待します。
中野不二男
2009.10.2
鳩山民主党代表の日本航空宇宙産業論 衆議院選挙まえの8月12日、麻生総理大臣と鳩山代表の党首討論がおこなわれたことを、みなさんご存じかと思います。
「21世紀臨調」が主催したものです。その党首討論のなかで、次のような発言がありました。・・・・
中野不二男
2009.9.10
第3回宇宙旅行シンポジウムの報告

--有人宇宙輸送、二足歩行ロボットなど活発な議論--

日本ロケット協会と日本航空協会の共催で、今までになくおおぜいの方が参加されました。パネル・ディスカッションでは、「日本人のいのち観」「国際協力と自主技術開発」「二足歩行ロボット」「大量輸送の宇宙旅行」を主なテーマにして、熱気あふれる会場で活発な議論がおこなわれました。
橋本安男
2009.8.5
HTVが切り開く有人宇宙船への道 筑波で開催された第27回ISTS(宇宙技術および科学の国際シンポジウム)で、JAXAのHTVプロジェクトチーム主任開発員の今田高峰氏は「HTV技術を応用した有人宇宙船の開発」というテーマで発表を行いました。
寺門和夫
2009.7.12
わかっちゃいないのか、 わかっていてやっているのか というわけでいきなりですが、今回の発表により図らずも「偉い人たちはなんにも解っとらんのです」ってことが証明されちまったわけですな。

今回のはアニメじゃないんだよっ。現実なんだよっ。日本政府が二足歩行ロボットで月探査をするって言い出しちゃったんだよっっ

あさりよしとお,笹本祐一,松浦晋也
2009.6.4
宇宙基本計画(案) 5月26日に、第8回宇宙開発戦略本部(本部長 麻生太郎首相)の宇宙開発戦略専門調査会が開催され、パブリックコメントを含めた配付資料が、公開されましたのでご紹介します 宇宙開発戦略本部  

宇宙開発戦略専門調査会

2009.5.28
宇宙基本法
衆議院内閣委員会で2008年5月9日審議・可決、衆議院本会議で2008年5月13日審議・可決された宇宙基本法の全文をしめす。
衆議院
2008.5.13

宙の会のスローガン

 宇宙活動は、産業誘発や科学・技術研究、軍事活動支援など、さまざまな面を持っている。少なくとも米・ロ・欧・中は、そうした面をすべて包括し、宇宙活動に取り組んでいる。しかしながら我が国の“宇宙”はちがう。いまだに「次世代への夢」だけが一人歩きし、宇宙を正常な経済活動の場、あるいは技術獲得の場として活用する戦略さえも構築されていない。原因は、宇宙活動の本質が政治にまったく伝わっていないことにある。日本の宇宙開発に求められているのは、「技術の安全保障」を核とした「静かな抑止力」である。

「静かな抑止力」とは、以下の“力”を持ち、誇示することをいう

科学・技術“力の誇示”
将来産業“力の誇示”
国際貢献と協“力の誇示”
環境・災害監視“力の誇示”
我が国の宇宙活動は、こうした「静かな抑止力」を持たなければならない。そのためには、政治家が宇宙活動について戦略を検討するうえで必要な、各種各様のオプションとデータを提供する、民間のシンクタンクを設置すべきである。その準備段階として、ここにヴァーチャルな宇宙政策シンクタンク「宙(そら)の会」を発足させた。同じ志を抱く方々の賛同がえられれば幸いである。